車と印鑑証明の密接な関係
2017/05/05
車の売買や譲渡・廃車など、色々な手続きには印鑑証明が必要になります。
車の登録手続きに印鑑証明が必要な理由や、印鑑証明の期限、準備のタイミング、必要な枚数について説明しています。
目次
車の購入に必要な印鑑証明の枚数
車を買うときに必要になる印鑑証明の枚数は、車の購入方法や下取り車の有無によって異なります。
- 下取り車がなく、現金で車を買う場合・・・計1通
→車の新規登録用・・・1通 - 下取り車があり、現金で車を買う場合・・・計4通
→車の新規登録用・・・1通
→下取り車の名義変更用・・・1通
→下取り車自動車税還付用・・・1通
→下取り車自賠責保険解約用・・・1通 - 下取り車がなく、ディーラーローンで車を買う場合・・・不要
- 下取り車があり、ディーラーローンで車を買う場合・・・計3通
→下取り車の名義変更用・・・1通
→下取り車自動車税還付用・・・1通
→下取り車自賠責保険解約用・・・1通
用意する印鑑証明の枚数に疑問があるときは、何に使用するのか販売店や下取り店に確認しましょう。
軽乗用車の手続きに印鑑証明は不要
軽自動車の名義変更や廃車の手続きには印鑑証明は不要です。
軽自動車の場合は、実印と印鑑証明書の代わりに現住所を確認するための書面として、認印と住民票が必要となります。
車の手続きに必要な印鑑証明の期限
車の手続きで運輸局に提出する印鑑証明は発行後3ヶ月以内のものと決められています。
印鑑証明を用意するタイミングについて
印鑑証明は、販売店に「用意してください」と言われた段階で取得するほうがよいでしょう。
車の手続きに必要になる印鑑証明の有効期限は3ヶ月です。
もし、購入した車が人気車種であったり、何らかの理由で製造に時間がかかった場合、せっかく用意した印鑑証明の期限が過ぎてしまう場合があるからです。
印鑑登録は早めに!
印鑑証明は代理で取ることもできますし、今はコンビニ発行など便利に短時間で取得することがでるようになりました。
しかし、印鑑証明の取る前の手続き「印鑑登録」には時間がかかります。
特に免許証などの顔写真入りの身分証明書を持っていないときは1週間前後の時間がかかります。
車を購入しようとするとき、まだ印鑑登録をしていない場合はあらかじめ早めに印鑑登録しておくことをおすすめします。
なぜ車の登録手続きに印鑑証明が必要なのか?
車は、不動産と同様に高額な「資産」として位置づけられています。
不動産の所有権や所有者を登録する「登記」と同様に、車にも所有者や使用者を設定する「登録」という手続きが必要になります。
新車・中古車問わず(軽乗用車除く)、車の名義変更・廃車などの登録手続きには、厳格な本人の意思確認として実印と印鑑証明が必要になります。
もしも車の登録手続きに印鑑証明が必要なければ、知らないうちに自分の車の名義を他人に書き換えられたり、廃車にされてしまう恐れがあります。
車の登録手続きに印鑑証明を提出することは、車の所有者の財産を守るためでもあります。
また、印鑑証明は車の登録を受け付ける運輸局で以下のことを確認するために使用します。
- 本人が車を登録する意思があること
- 所有者の住所・氏名の照合
- 申請書(または委任状)に押印された実印の照合
印鑑証明を添付することにより、虚偽の登録を防ぐことができます。
車の名義を購入した本人にするとき
車を現金で購入し、購入した本人の名義で所有権を登録する場合は印鑑証明が必要になります。
通常、この手続きは購入者自身では行わず、販売店が代理で登録手続きを行います。
代理の登録手続きには購入者の委任状が必要になり、購入者はその委任状に実印を押印し印鑑証明を添付します。
本人名義にするときに必要なもの
- 実印(市役所で印鑑登録した印鑑)
- 印鑑証明書(通常1~3通)
- 委任状(申請を販売店に委任するための用紙)
- 車庫証明書
- 住民票(印鑑証明の住所と現住所が異なる場合)
車の名義がディーラーになるとき
車をディーラーローンで購入するときは、車の名義は強制的にディーラーの名義になります。
この場合、印鑑証明はいりません。
なぜ強制的にディーラーの名義になるのかというと、購入者はディーラーからお金を借りて車を購入しています。
もし返済できないときのために、ディーラーは車を「担保」として所有権を留保します。
したがって、車の登録手続きには、ディーラーの会社の印鑑証明を提出しています。
ディーラー名義にするときに必要なもの
- 認印
- 住民票
- 車庫証明書
購入者がローンを全て返済したときは、速やかに名義をディーラーから本人に変更したほうがよいでしょう。
また、印鑑証明を用意しなくて済むので、現金一括支払いにも関わらずディーラー名義で車を登録することもあるようです。
しかし、上記で説明したように、車は高額な「資産」として位置づけられています。
多少面倒かもしれませんが、車という財産を守るためにも、印鑑証明を添付して自分の名義で登録するべきです。
印鑑証明が必要な手続き
車を新しく買った場合の手続きを中心に印鑑証明の役割を解説しましたが、その他車に関する以下の手続きには、やはり印鑑証明が必要になります。
- 名義変更手続き
- 一時抹消手続き
- 完全抹消手続き
- 自動車重量税の還付申請手続き
- 所有権解除手続き
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